1999年に刊行され、さまざまな災害や事件を予言したとして話題となっている漫画『私が見た未来』。
その予言一覧について、初版と完全版 違いや、本作品の基本情報、一体何が当たって何がハズレなのか。そして過去の大震災や注目の2025年7月5日に関する予言の詳しい内容、ネタバレまで気になっていませんか。
また、作者であるたつき諒氏が一体何者なのか、そして多くの人が抱く「2025年の予言はいつですか?」「完全版はいつ発売されたの?」といった素朴な疑問。さらには、この作品の値段やメルカリでの流通状況、無料で読む方法の有無、話題の映画化に至るまで、この一冊にまつわる多くの謎と情報をこの記事で網羅的に解説していきます。
- 『私が見た未来』初版と完全版の具体的な違い
- 過去の大震災など的中したとされる予言の詳細
- 注目される2025年7月5日の大災難の予言内容
- 作品の入手方法や価格、関連映画の最新情報
『私が見た未来』作品概要と予言一覧のあたり?ハズレ?的中例

- たつき諒の『私が見た未来』とは?基本情報
- 竜樹(たつき) 諒は何者ですか?作者の正体
- 初版と完全版 違いを解説
- 予言の詳しい内容とネタバレ
- 予言で何が当たり何がハズレた?なりすまし発言もある?
たつき諒の私が見た未来とは?基本情報
『私が見た未来』は、漫画家のたつき諒氏が自身で見た夢を記録した「夢日記」を基に描かれた、実話ベースの予言漫画作品集です。 1999年7月1日に朝日ソノラマから初めて刊行されました。この初版には、1994年から1998年にかけて雑誌『ほんとにあった怖い話』などで発表された短編が収録されています。
この作品が世に広く知られるきっかけとなったのは、単行本の表紙カバーに「大災害は2011年3月」と記されていたことです。2011年3月11日に東日本大震災が発生したことで、この記述が予言を的中させたとして大きな話題を呼びました。
その後、作品は絶版となり、古書市場では価格が高騰し入手困難な「幻の予言漫画」として知られるようになります。そして2021年10月2日、作者本人の解説や新たな予知夢に関する情報を加えた『私が見た未来 完全版』が飛鳥新社から復刻されました。この完全版の登場により、作品は再び多くの人々の注目を集めることになったのです。
竜樹(たつき) 諒は何者ですか?作者の正体
『私が見た未来』の作者、たつき諒(本名:竜樹諒)氏は、1954年12月2日生まれ、神奈川県出身の漫画家です。 1975年に漫画家としてデビューし、少女漫画誌などで活動していましたが、1999年に一度漫画家を引退しています。
たつき氏の最大の特徴は、1978年頃から自身の見た夢を詳細に記録し続けた「夢日記」を創作の源泉としている点です。夢で見た内容が現実の出来事として起こる「予知夢」を何度も経験したことから、その不思議な体験を漫画作品として発表するようになりました。
東日本大震災の予言で注目された後、作者を名乗る偽のアカウントが登場するなど情報が錯綜した時期がありました。しかし、これらの混乱を収束させ、正確な情報を伝えたいという思いから、2021年に『私が見た未来 完全版』の刊行にあたり、22年の時を経て正式に活動を再開しました。
現在は漫画家としての活動を精力的に再開しており、『たつき諒選集』などが刊行されています。このように、自身の不思議な体験である夢日記をベースに、他に類を見ない作品世界を築き上げた人物が、たつき諒氏です。
初版と完全版 違いを解説
1999年刊行の初版と2021年刊行の完全版では、いくつかの重要な違いがあります。どちらを読むかによって得られる情報が大きく異なるため、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。 主な違いを以下の表にまとめました。
比較項目 | 初版(1999年) | 完全版(2021年) |
タイトル | 私が見た未来 | 私が見た未来 完全版 |
出版社 | 朝日ソノラマ | 飛鳥新社 |
発売日 | 1999年7月1日 | 2021年10月2日 |
判型 | 新書判 | A5判 |
予言内容 | 2011年3月の大災害など | 初版の内容に加え、2025年7月の大災難の予言を追加 |
解説 | なし | 作者本人による夢日記の解説、注釈、イラストを追加 |
表紙デザイン | 漫画の絵がメイン | 作者が見た夢のイメージを再現したデザイン |
入手難易度 | 絶版で極めて困難 | 新品を書店やオンラインで容易に入手可能 |
価格 | 定価429円(税込) ※古書は10万円以上に高騰 | 定価1,200円(税込) |
初版(1999年版)の特徴
初版の最大の特徴は、後に東日本大震災を的中させたとされる「大災害は2011年3月」というメッセージが記されたオリジナルの表紙です。内容は夢日記を基にした漫画作品が中心で、作者による詳細な解説はありません。
現在は絶版のため、古書市場でしか手に入らず、非常に高額で取引されています。
完全版(2021年版)の特徴
一方、完全版は初版の漫画をすべて収録した上で、たつき諒氏本人による詳細な解説や夢日記の原文、イラストが追加されています。
最も大きな違いは、新たな予言として「2025年7月5日午前4時18分」に起こるとされる大災難についての記述が加えられた点です。作品の背景や予知夢の謎をより深く理解したいのであれば、完全版が適していると考えられます。
予言の詳しい内容とネタバレ
『私が見た未来』には、過去に的中したとされるものから、これから起こるとされる未来の出来事まで、複数の予言が記されています。ここでは、作品の根幹をなす予言の詳しい内容について、ネタバレを含んで解説します。
的中したとされる過去の予言
作品内で描かれ、実際に起きたとされる主な出来事には以下のようなものがあります。
- フレディ・マーキュリーの死:1976年の夢日記に、人気ロックバンド「クイーン」のボーカルが亡くなる夢を記録。これは15年後の1991年11月24日にフレディ・マーキュリーが死去したことと一致したとされています。
- ダイアナ元妃の事故死:1992年に見た、金髪の美しい女性が亡くなる夢が、1997年8月31日のダイアナ元妃の死を予知していたとされています。
- 東日本大震災:前述の通り、1999年刊行の初版表紙に「大災害は2011年3月」と明記。これが12年後の東日本大震災の発生と時期が一致したことで、最大の的中例として知られています。
偽物のたつき諒氏によるなりすまし発言
以下はいずれも、たつき諒氏本人ではなく、なりすましによる根拠のない発言です。
「1995年1月17日 神戸」の予言
1999年刊『私が見た未来』の表紙に記されたとされる「1995年1月2日に見た夢」「1995年1月17日 神戸」という具体的日付・地名による阪神・淡路大震災予言は、2020年頃に登場した悪質ななりすましが流布したもので、作者本人は一切関与しておらず事実無根とされています。
オザキユタカの死を予言?
なりすましは、1992年4月に急逝した歌手・尾崎豊の死も「予知していた」とする虚偽の発言をインタビューやSNSで散見させましたが、こちらも根拠がなく作者は一切そのような発言をしていません。
富士山噴火の予言
同じくなりすましは「8月に富士山が大噴火する」と予言したとも称しましたが、実際にはそんな出来事は一度も起こらず、やはりデマ情報です。
予言で何が当たった?過去の大震災も

『私が見た未来』に記された予言の中で、一体何が当たったのかは多くの人が関心を寄せる点です。中でも最も象徴的なのは、やはり東日本大震災に関する予言でしょう。
1999年に発売された初版の表紙に「大災害は2011年3月」と明確に記されていた事実は、他の予言とは一線を画す具体性を持っています。2011年3月11日にあの大震災が発生した際、この漫画の存在がインターネットを中心に拡散され、「予言が的中した」と社会に大きな衝撃を与えました。単なる偶然で片付けるにはあまりにも具体的であったため、多くの人々がこの作品に注目するきっかけとなったのです。
その他、前述の通り、フレディ・マーキュリーの死やダイアナ元妃の事故死など、時間を経て現実となったとされる予言が複数存在します。これらの的中例の積み重ねが、『私が見た未来』を単なるホラー漫画ではなく、「本物の予言の書」として多くの人に認識させる要因となっています。
2025年の予言はハズレ?私が見た未来の予言一覧ネタバレ

- 私の見た未来の2025の予言はハズレ?
- 2025年7月5日の大災難の真相とは
- 私の見た未来の完全版はいつ発売しましたか?
- 本の値段は?メルカリや無料で読める?
- 予言がモチーフになった映画の最新情報
私の見た未来のはいつですか?
『私が見た未来』で語られる2025年の大災難の日付は完全版のあとがきで、2025年7月5日と記述されていますが、より正確に言えば、作者のたつき諒氏本人は「本当の大災難は2025年7月にやってくる」とだけで、日時までは明言していないそうです。
この日付は、たつき氏が過去に見た複数の夢が組み合わさって導き出されたものだそうです。 一つは、1995年1月2日に見た夢です。この夢の中で、大地の亀裂に関するヴィジョンを見た後、謎の女性が現れて「5年後か15年後……」と告げる場面がありました。この夢が、後の予言の伏線となっていたと考えられます。
そして決定的なのが、2021年7月5日の午前4時18分に見た夢です。この夢で、2025年7月に大災難が起こるという明確なヴィジョンを見たとされています。この夢を見た日付「7月5日」と、夢で示された年「2025年」が結びつき、「2025年7月5日」という具体的な日付が浮上したのです。時刻については、夢を見た「午前4時18分」が、そのまま災難発生の時刻になるのではないかと考えられていて、あくまで憶測の域だということがうかがえます。
2025年7月5日の大災難はハズレ?
完全版で明かされた2025年7月5日の大災難とは、太平洋で発生するとされる巨大な自然災害のことだそうです。
たつき諒氏が見た夢の内容によれば、災難の引き金となるのは、日本とフィリピンのちょうど中間あたり、マリアナ海溝付近の海底火山が噴火することです。この海底噴火の規模は非常に大きく、噴火によって海底の一部が崩落または隆起し、それが巨大な津波を発生させるとされています。
夢で描かれたヴィジョンでは、この津波は太平洋を取り巻く広範囲の国々に到達します。日本においては、太平洋側の沿岸部に、東日本大震災の時と比較して3倍ほどの高さの津波が押し寄せると描写されています。この津波は、日本だけでなく、香港、台湾、フィリピンなどにも甚大な被害をもたらす可能性があると示唆されています。
この予言は、具体的な日付と時刻、そして災害のメカニズムまで描写されていることから、多くの人々に衝撃を与え、防災意識を高めるきっかけになると同時に、さまざまな憶測を呼んでいます。ただし、これはあくまで作者が見た夢の内容であり、科学的に証明された未来予測ではないという点は、冷静に受け止める必要があります。
私の見た未来の完全版はいつ発売されましたか?

『私が見た未来 完全版』は、2021年10月2日に飛鳥新社から発売されました。 すでに発売から数年が経過しており、全国の書店やオンラインストアで現在も購入することが可能です。
この完全版が発売されるに至った背景には、いくつかの理由があります。最大の理由は、1999年に刊行された初版が絶版となり、東日本大震災以降にその価値が急騰したことで、作者本人ではない偽の人物がSNSなどで情報を発信するなど、多くの混乱が生じたためです。
たつき諒氏自身が、こうした偽情報や憶測の流布を憂い、自身の口から正確な情報を伝えたいと考えたことが、復刻の直接的なきっかけとなりました。出版社と協議を重ねた結果、初版の内容に加えて、これまで未公開だった夢日記の原文や、新たな予言である2025年の大災難に関する解説などを大幅に加筆した「完全版」として、22年の時を経て世に出されることになったのです。
本の値段は?メルカリや無料で読める?
『私が見た未来』の値段は、初版か完全版か、また新品か中古かによって大きく異なります。
新品・定価
- 完全版(紙版):定価は1,200円(税込)です。全国の書店やAmazon、楽天ブックスなどのオンラインストアで新品を購入できます。
- 完全版(電子書籍版):価格は各電子書籍ストアによって若干異なりますが、おおむね1,200円前後で販売されています。
中古市場(メルカリなど)
- 完全版:中古品はメルカリなどのフリマアプリで多数出品されていますが、価格は定価とあまり変わらないか、少し安いくらいで取引されていることが多いです。
- 初版:こちらは状況が全く異なります。絶版で希少価値が非常に高いため、古書市場では10万円以上の高値で取引されることも珍しくありません。過去には状態の良いものが50万円近くまで高騰した例もあり、コレクターズアイテムとなっています。
無料で読む方法について
著作権で保護された作品であるため、漫画を丸ごと無料で合法的に読む方法は基本的にありません。漫画rawや漫画バンク、漫画村などのほかにもインターネット上の違法アップロードサイトなどで公開されているケースもありますが、これらは著作権侵害にあたり、閲覧する側にもウイルス感染などのリスクが伴うため、絶対に利用しないでください。
電子書籍ストアが実施する無料の試し読みや割引キャンペーンやポイント還元などを利用すれば、定価よりも安くお得に購入できる場合があります。
予言がモチーフになった映画の最新情報

『私が見た未来』の予言をモチーフにした映画が製作され、公開が予定されています。 映画のタイトルは『2025年7月5日午前4時18分』です。このタイトルは、完全版で示された大災難の日時をそのまま採用したものです。
監督は古川大晃氏、主演はAKB48の小栗有以さんが務めます。ジャンルは都市伝説ホラーとされており、作品の持つミステリアスで不気味な雰囲気を映像化することが期待されています。公開予定日は2025年6月27日と発表されており、予言の日付の直前に公開されることで、より一層の話題を呼びそうです。
ただ、この映画化に関して、原作者のたつき諒氏および出版社の飛鳥新社は一切関与していないということです。飛鳥新社は公式サイトで「弊社および著者とは一切関係ございません」と明確に告知しています。
したがって、この映画はあくまで『私が見た未来』の予言という「題材」や「モチーフ」を借りた、独立した映像作品であると理解しておく必要があります。原作の内容を忠実に再現したものではなく、映画独自の解釈やストーリー展開がなされると考えられるため、原作ファンの方はその点を留意した上で鑑賞するのが良いでしょう。
総括:私が見た未来の予言一覧はあたり?ハズレ?2025年の予言ネタバレ

この記事では、たつき諒氏の予言漫画『私が見た未来』について、様々な角度から詳しく解説してきました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。
- 『私が見た未来』は、たつき諒氏の夢日記を基にした予言漫画
- 1999年に初版が刊行され、2021年に新たな情報を加えた完全版が復刻された
- 初版の表紙に「大災害は2011年3月」と記され、東日本大震災を的中させたと話題に
- 作者のたつき諒氏は1954年生まれの漫画家で、22年の沈黙を破り活動を再開した
- 初版と完全版では、2025年の予言の有無や作者の解説など大きな違いがある
- 的中したとされる予言には、フレディ・マーキュリーやダイアナ元妃の死などがある
- 完全版で注目されるのは「2025年7月5日」に起こるとされる大災難の予言
- 2025年の予言は、日本とフィリピン沖の海底噴火による巨大津波とされる
- 完全版の定価は1,200円で、新品は書店やオンラインで入手可能
- 初版は絶版で、メルカリなどでは10万円以上の高値で取引もされている
- 全話無料をうたう非合法サイトは危険で、電子書籍サイトや漫画アプリの特典を利用した方がお得
- 予言をモチーフにした映画『2025年7月5日午前4時18分』が2025年6月27日に公開
- 映画化に原作者と出版社は一切関与していない
- 作品の予言はあくまで夢日記に基づくものであり、科学的根拠はない
- 予言をきっかけに防災意識を持つことも大切だが、過度に不安になる必要はない